内容証明郵便とは

内容証明郵便とは、「いつ・誰が・誰に・どんな内容の文書を送ったか」を郵便局が証明してくれる郵便です。慰謝料請求において以下の役割があります。

  • 正式な請求の証拠として残る
  • 相手に心理的プレッシャーを与える
  • 時効の完成猶予の効果がある(6か月間)

内容証明の書式ルール

内容証明郵便には書式の決まりがあります。

手書き・パソコンの場合

  • 1行20字以内、1枚26行以内(横書きの場合)
  • または1行13字以内、1枚40行以内(縦書きの場合)
  • 句読点も1字として数える
  • 使える文字は日本語(ひらがな・カタカナ・漢字)、数字、英字、記号

電子内容証明(e内容証明)

郵便局のWebサービスを利用すれば、パソコンから24時間送付可能です。書式の制限が緩く、WordファイルをアップロードするだけでOKです。

慰謝料請求の内容証明に記載する項目

  1. 差出人(請求者)の氏名・住所
  2. 受取人(被請求者)の氏名・住所
  3. 請求の趣旨(慰謝料を請求する旨)
  4. 不法行為の内容(不倫・DV等の具体的事実)
  5. 請求金額
  6. 支払い期限(受領後2週間程度が一般的)
  7. 振込先口座
  8. 応じない場合の対応(法的措置を検討する旨)

文例(不倫慰謝料の場合)

以下は不倫相手に慰謝料を請求する場合の文例の骨格です。


通知書

私は〇〇(配偶者の氏名)の配偶者です。貴殿が私の配偶者と不貞関係にあった事実を確認しました。

貴殿と〇〇は、令和〇年〇月頃から令和〇年〇月頃まで不貞行為を行っており、これにより私は著しい精神的苦痛を被りました。

つきましては、不法行為に基づく損害賠償として、慰謝料〇〇〇万円を本書面到達後14日以内に下記口座にお支払いください。

期限までにお支払いいただけない場合は、法的措置を講じる所存です。


※この文例はあくまで参考です。実際の作成は弁護士に依頼することをおすすめします。

送付の手順

  1. 内容証明郵便の文書を3通作成(相手用・自分用・郵便局保管用)
  2. 郵便局の窓口で手続き(一部の指定郵便局のみ対応)
  3. 配達証明をつける(相手が受け取った日付の証明になる)

費用の目安

項目金額
内容証明料480円(1枚目)+290円(2枚目以降)
一般書留料480円
配達証明料350円
基本郵便料110円
合計(1枚の場合)約1,420円

注意点

  • 脅迫的な文言は避ける — 「慰謝料を払わなければ会社にばらす」などは恐喝罪に問われる可能性がある
  • 事実関係は正確に — 虚偽の内容を書くと信用を失う
  • 弁護士名で送ると効果的 — 相手が本気だと受け止めやすい
  • 無視された場合 — 調停や訴訟に進むことを検討する

内容証明郵便は自分でも作成できますが、法的な効果を最大化するには弁護士に依頼するのが確実です。