DV離婚の慰謝料相場

DV(ドメスティック・バイオレンス)を理由とした離婚の慰謝料は、50万〜300万円が一般的な相場です。以下の要素によって金額が変動します。

増額される要因

  • DVの期間が長い
  • 暴力の程度がひどい(骨折・入院など)
  • 子どもの前でDVが行われた
  • 精神疾患(PTSD・うつ病)を発症した
  • 加害者が反省していない

減額される要因

  • DVが1〜2回程度で軽微
  • 婚姻期間が短い
  • 被害者側にも婚姻破綻の原因がある
DVの程度慰謝料の目安
暴言・物を壊す程度50万〜100万円
日常的な暴力100万〜200万円
重傷・入院を伴う200万〜300万円以上

DVの証拠の集め方

慰謝料請求には証拠が不可欠です。DVは家庭内で行われるため証拠を残しにくいですが、以下の方法で記録を残しましょう。

有効な証拠

  • 診断書 — 暴力によるケガの診断書(最も有力な証拠)
  • 写真 — アザ・傷・壊された物の写真(日付入りで撮影)
  • 録音 — 暴言や脅迫の録音データ
  • 日記・メモ — DVの日時・内容・状況を詳細に記録
  • 相談記録 — 警察や相談窓口への相談履歴
  • LINEやメール — 脅迫的なメッセージのスクリーンショット

証拠収集の注意点

  • 安全を最優先にする(証拠集めよりも身の安全が大切)
  • 証拠は複数のバックアップを取る(クラウド・信頼できる人に預けるなど)
  • 相手にバレないよう慎重に行う

DV慰謝料の請求手順

1. 安全の確保

まずDV加害者から離れて安全な場所に避難します。配偶者暴力相談支援センターやシェルターを利用しましょう。

2. 弁護士への相談

DV被害者向けの法律相談は多くの自治体で無料です。法テラスでも弁護士費用の立替制度を利用できます。

3. 保護命令の申立て

身体的な暴力がある場合、地方裁判所に保護命令(接近禁止命令・退去命令)を申し立てることができます。

4. 慰謝料の請求

離婚調停または訴訟の中で慰謝料を請求します。弁護士を通じて交渉することで、直接相手と対面する必要がなくなります。

DV被害の相談先

  • DV相談ナビ: #8008
  • DV相談プラス: 0120-279-889(24時間対応)
  • 警察の相談窓口: #9110
  • 配偶者暴力相談支援センター: 各都道府県に設置

一人で悩まず、まずは安全を確保し、専門家の力を借りましょう。