「最近優しいから、もう大丈夫かも」

ひどいことを言われた翌日、急にプレゼントを買ってきたり、「ごめんね」と甘えてきたり。

この「急に優しくなる期間」こそ、モラハラの最も危険なトラップです。

暴力のサイクルとは

DV・モラハラには、繰り返されるサイクルがあります。

フェーズ1:緊張形成期

イライラが溜まっていく期間。些細なことで機嫌が悪くなり、家の中がピリピリします。妻は「怒らせないように」と必死になります。

フェーズ2:爆発期

暴言、暴力、激しいモラハラが起こる期間。精神的・身体的なダメージを受けます。

フェーズ3:ハネムーン期

急に優しくなる期間。「もうしない」「お前がいないとダメだ」と泣いて謝ったり、プレゼントを買ったりします。

そして再びフェーズ1へ

このサイクルは、介入がなければ繰り返されます。そして回を重ねるごとに、爆発の程度はエスカレートしていきます。

ハネムーン期が危険な理由

理由1:「やっぱり良い人」と思い込む

優しい姿を見て、爆発期の記憶が薄れます。「あれは私が悪かったから」と都合よく解釈してしまいます。

理由2:離婚の決意が揺らぐ

決意しかけていた離婚を「やっぱりやめよう」と撤回してしまう。

理由3:周囲に相談しにくくなる

「優しいときもある」と言うと、周囲は「じゃあ大丈夫じゃない?」と判断してしまいます。

ハネムーン期に騙されないために

  1. サイクルを知る:この記事を読んでいる時点で、あなたは知識を得ています
  2. 記録をつける:爆発期に何が起こったか記録し、優しい時期にも読み返す
  3. 行動で判断する:言葉ではなく、継続的な行動で変化を見る
  4. 専門家の見解を聞く:カウンセラーやDV相談員に客観的に判断してもらう

本当に変わる人はいるのか

ゼロではありませんが、極めて稀です。変わるには加害者自身が長期的なカウンセリングを受ける意志を持ち、実行する必要があります。

「変わると信じて待つ」のではなく、**「変わらなかったときの準備をする」**のが現実的です。