はじめに

「お金がないから離婚できない」 — 私はこの考えに5年間縛られていました。専業主婦で、自分名義の貯金はほぼゼロ。子どもは小学1年生。離婚したら生活できるのか、不安しかありませんでした。

離婚を考えた理由

夫のモラハラと経済的DV(必要な生活費を渡さない)が理由です。月に渡される生活費は5万円。食費、日用品、子どもの学用品、すべてをこの中でやりくりしていました。

「足りない」と言うと「やりくりできないお前が悪い」と言われました。

「お金がないから離婚できない」の壁

離婚を考えるたび、現実に引き戻されました。

  • 仕事のブランクが8年ある
  • 資格もスキルもない
  • 実家は遠方で頼れない
  • 離婚後の生活費をシミュレーションすると赤字

でも、「このまま一生我慢して生きる」ことの方が怖かった。

経済的自立に向けてやったこと

1. 支援制度を徹底的に調べた

市役所のひとり親相談窓口に行き、利用できる制度をすべて教えてもらいました。

  • 児童扶養手当:約4万円/月
  • 児童手当:1万円/月
  • ひとり親医療費助成
  • 就学援助
  • 公営住宅の優先入居

制度を知るだけで、見通しがぐっと明るくなりました。

2. 離婚前に資格の勉強を始めた

夫が仕事に行っている間、子どもが学校に行っている間に医療事務の資格の勉強を始めました。約4か月で資格を取得。この資格があることで、就職活動がスムーズに進みました。

3. へそくりを少しずつ貯めた

渡される生活費の中から、月数千円ずつへそくりを貯めました。1年間で約5万円。決して大きな金額ではありませんが、「自分だけの資金がある」という安心感は大きかったです。

4. 法テラスを利用した

弁護士費用を払う余裕はなかったため、法テラスの弁護士費用立替制度を利用しました。月額5,000〜10,000円の分割払いで弁護士に依頼できました。

離婚の条件

弁護士を通じて交渉した結果、以下の条件で離婚が成立しました。

項目内容
慰謝料150万円(モラハラ+経済的DVとして)
養育費月4万円
財産分与預貯金の2分の1(約200万円)
親権母親

離婚後の家計

収入

  • 医療事務の正社員:手取り月16万円
  • 児童扶養手当:約4万円
  • 児童手当:1万円
  • 養育費:4万円
  • 合計:約25万円

支出

  • 家賃(公営住宅):2.5万円
  • 食費:3万円
  • 水道光熱費:1万円
  • その他:10万円
  • 合計:約20万円

月5万円の黒字。贅沢はできませんが、生活できています。慰謝料と財産分与は緊急用の貯蓄にしています。

離婚して2年が経って

経済的に大変なことは確かにあります。でも、自分でお金を管理でき、自分で決断でき、自分の力で生活しているという実感は、何ものにも代えがたいです。

同じ不安を持つ方へ

「お金がないから離婚できない」と思っている方に伝えたいのは、支援制度は想像以上にあるということです。

  • 市区町村のひとり親相談窓口に行ってみてください
  • 法テラスで弁護士費用の立替制度を確認してください
  • 離婚前から資格取得やスキルアップを始めてください

経済的な不安は準備で乗り越えられます。