はじめに

夫との離婚の話し合いがまとまらず、調停離婚を選びました。「裁判所」と聞くと怖いイメージがありましたが、実際は想像と違いました。調停を考えている方の参考になればと思い、体験を共有します。

調停に至った経緯

夫と離婚の話し合いを3か月続けましたが、平行線でした。

  • 私:離婚したい。養育費はきちんと決めたい
  • 夫:離婚には応じるが、養育費は月2万円しか払えない

夫は年収500万円。算定表では子ども1人で月4〜6万円が相場です。何度話しても「2万円が限界」の一点張り。弁護士に相談したところ、「調停を申し立てた方がいい」とアドバイスされました。

調停の申し立て

弁護士に依頼し、夫の住所地の家庭裁判所に調停を申し立てました。

  • 費用:収入印紙1,200円+郵便切手
  • 約3週間後に第1回期日の通知が届きました

家庭裁判所の雰囲気

第1回期日の日、緊張しながら家庭裁判所に向かいました。

意外だったこと

  • 受付は普通の公共施設のような雰囲気 — 怖い場所ではなかった
  • 待合室は申立人と相手方で別々 — 直接顔を合わせることはない
  • 調停委員は40〜60代の男女2人 — 穏やかな印象の方々だった

調停室でのやり取り

調停は「申立人が30分 → 相手方が30分 → また申立人が30分...」と交互に調停室に入る形式です。

私が入ると、調停委員から「今日はリラックスしてお話しください」と言われ、少しほっとしました。

調停の経過

第1回(申立てから約1か月後)

双方の主張と希望を確認。養育費の金額が争点であることを調停委員が整理してくれました。

第2回(第1回から約1か月後)

調停委員が算定表をもとに養育費の相場を夫に説明。夫は「考える」との回答。

第3回(第2回から約1か月後)

夫が「月4万円なら払う」と回答。私の希望は5万円だったので、調停委員を通じて交渉。

第4回(第3回から約1か月後)

最終的に月4.5万円で合意。その他の条件(親権、面会交流、財産分与)もこの日にまとめて合意し、調停成立。

合意した条件

項目内容
養育費月4.5万円(子が20歳になるまで)
親権母親
面会交流月1回
財産分与預貯金を折半
慰謝料なし

調停で感じたこと

よかった点

  • 第三者が間に入ることで冷静に話し合えた
  • 調停委員が算定表などの客観的な基準を示してくれた
  • 相手と直接顔を合わせずに済んだ
  • 調停調書は裁判の判決と同じ効力がある(強制執行が可能)

大変だった点

  • 平日に4回裁判所に行く必要があった(仕事を休む必要がある)
  • 1か月に1回しか期日がないので、時間がかかる(全4回で約4か月)
  • 結果が出るまで精神的に不安定だった

弁護士に依頼してよかったこと

調停は弁護士なしでもできますが、依頼してよかったと思います。

  • 書類の作成をすべて任せられた
  • 調停委員への説明が的確だった
  • 「こういう場合はこうなる」と見通しを示してくれた
  • 精神的に心強かった

これから調停を考えている方へ

調停は「裁判」ではなく**「話し合いの場」**です。裁判所に行くことは怖いことではありません。

  • 事前に弁護士に相談して見通しを確認する
  • 希望条件と妥協ラインを明確にしておく
  • 感情的にならず、事実を淡々と伝える

話し合いでは解決できなかった問題も、調停なら解決できることがあります。